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設置公開<2010年7月23日>

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<新型コロナ・ウィルス>結核予防の、BCGワクチンを臨床試験へ<!> - シバケン

2020/03/27 (Fri) 19:14:25

又、一つ。
既存薬品が、新型コロナ・ウィルスに有効<?>


>【シドニー時事】オーストラリア南部メルボルンにある小児医療研究所「マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュート」は27日、新型コロナウイルスに効果があるかどうかを調べるため、結核予防に使われるBCGワクチンの臨床試験を開始すると発表した。

>BCGは全世界で毎年1億3000万人の子供に接種されている。発表によると、これまでの研究ではBCGを使うことで、新型コロナに似たウイルスに感染した人のウイルス数が減ったという。BCGは人間の基本的な免疫機能を強化する作用があるとされる。

<参考=「BCGワクチン臨床試験へ 新型コロナに効果か―豪研究所」(時事通信)>
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032700946&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

Re: <新型コロナ・ウィルス>結核予防の、BCGワクチンを臨床試験へ<!> - シバケン

2020/04/04 (Sat) 14:56:09

<副題=BCGの有効性について>

日本人で、69歳以下の場合、生後1歳までに、接種されてるです。
当方の場合、73歳故、残念<!>

がしかし、BCGの話は、朧気乍らの、話題になってたを覚えてるです。


>BCGワクチンの接種と新型コロナウイルスの関係について、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授が「BCGの接種と死亡者数に逆相関がみえるのは確か」と発言し話題になっている。その効果は果たしてあるのか、AbemaTV『けやきヒルズ』は専門家に話を聞いた。

>新潟大学医学部細菌学の松本壮吉教授は、BCGワクチンの新型コロナウイルスへの効果について次のような見方を示す。

>「疫学的にそのようなことが示唆されているということで、本当に効くかどうかはまだわかっていない状況。コロナウイルスの感染症に対して“非常に効果があるというものではない”と思う。疫学療法からすると、重症化を抑えるというような柔らかい効果があるかもしれない。BCGの接種をやめた国では新型コロナウイルス感染症に対する死亡者数が多いという、疫学の情報が結構明瞭というのが1つ。理由ははっきりわかっていないが、基本的にBCGというのは結核のワクチンで、生菌を打つ。割と体の中にとどまって、数年から長い場合は数十年免疫を賦活化(活性化)できるという特徴がある」

>BCGワクチンの接種を推奨している国と接種していない国の地図に、新型コロナウイルスの死者数を重ねて見てみると、予防接種プログラムがないイタリアの死者数は1万3915人、以前に予防接種を推奨していたものの現在は実施していないスペインは1万96人となっている。一方、スペインの隣国で予防接種を実施しているポルトガルの死者数は209人で、現在のところは差がみられている(日本時間3日の午前6時時点)。

>日本では現在、BCGワクチンを生後1歳までに1回接種することになっており、69歳以下のほとんどの日本人が受けている。松本教授によると、ワクチンが効く期間は「数年から10~15年、長い場合は30年と言われていて、人によって違う。一概には言えない」そうだが、「マウスでBCG接種をしておくと、マウスのマラリア原虫の感染に対して少し効果があったり、BCGワクチンは膀胱がんの再発予防に実際に臨床で使われている」という。

>厚生労働省によると、日本での新型コロナウイルスによる死者は60人中56人が70代以上の高齢者。松本教授によれば、現在のBCGが日本人に接種されるようになったのは1951年の結核予防法の施工後で、それ以前に生まれた現在の70歳を超える高齢者の多くは接種していない可能性がある。

>では、接種していない高齢者はこれからワクチンを接種すればいいものなのか。松本教授は「慎重にするべきだ」と指摘する。

>「それはきっちりとしたエビデンス(根拠)、本当に効果があるということが分かった上でやるべきで、今はやるべきではないと思う。実際にそういう試験が海外で始まっているので、その結果を参考にしてからということになるのではないか」

>新型コロナウイルスの治療薬として検討されている「アビガン」とBCGワクチン接種の併用は、何らかの効果はあるのか。

>「理論的に言うと、アビガンはウイルスの増殖自体を抑える。一方、BCGは免疫療法なので、併用というのはありだと思う。あくまで理論的にはというもので、推奨するものではない。しっかりと調べた上でやらないと問題が大きいと思う」

<参考=「BCG接種が新型コロナウイルスに効果あり? 各国の死亡者数に差も 専門医に聞いた」(AbemaTIMES)>
https://times.abema.tv/posts/7048801

Re: <新型コロナ・ウィルス>結核予防の、BCGワクチンを臨床試験へ<!> - シバケン

2020/04/04 (Sat) 20:03:18

<副題=BCGワクチンが新型コロナ・ウィルスに有効か<?> 答え=不明>


>先週、私のトラベルクリニックの外来にもアメリカ赴任前にBCGワクチンを接種したいという受診者が訪れました。

>BCGワクチンが新型コロナの予防に有効ではないか、という話を聞いて受診したそうです。

>果たして本当にBCGワクチンは新型コロナの予防に有効なのでしょうか?

>BCGを定期接種している国では新型コロナ感染者と死亡者が少ない?
medRxivという査読前の論文を掲載するサイトに、BCGワクチンを定期接種にしている国と、新型コロナの症例数と死亡数が少ない国との間に相関関係が見られる、という論文が掲載されました。

Correlation between universal BCG vaccination policy and reduced morbidity and mortality for COVID-19: an epidemiological study

BCGワクチン定期接種と各国の感染者数(@AkshatRathi 氏の投稿より)

>確かにBCGワクチンを定期接種にしている国(日本、中国、韓国、香港、シンガポールなど)は感染者が少なく、接種をしていない国(イタリア、スペイン、アメリカ、フランス、イギリス)は多いように見えます。中国は感染者は多いですが、現在は抑制できています。確かに相関関係はあるようです。

>すでにオーストラリアなど複数の国でBCGワクチンによる新型コロナ予防効果をみる臨床研究を開始する動きがあります。

>BCGワクチンとは?
BCGワクチンは結核を予防するワクチンの通称であり、このワクチンを開発した研究者の名前であるBacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものです。

>その効果としては、乳幼児期にBCGワクチンを接種することで、結核の発症を70%程度(J R Soc Med. 2017;110(11):428.)、そして結核性髄膜炎や粟粒結核という重篤な病態を80%程度予防することができると報告されています(Int J Epidemiol. 1993;22(6):1154.

>日本では生後1年の間(通常生後5ヵ月から8ヵ月の間)に接種することになっています。

>BCGワクチン接種の痕(筆者の長男の左上腕)
>9歳の長男の左腕にもまだBCGワクチンの接種の痕が残っています。

>なおBCGワクチンはMycobacterium bovisという牛型結核菌を時間をかけて弱らせてワクチンにしたものであり、生ワクチンという種類のものになります。

>一般的なワクチン接種後にみられることのあるアナフィラキシー反応、発熱、接種部位の腫れなどの副反応に加えて、接種からおよそ2週間後に針の痕に一致して発赤や硬結が生じ、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。

>また牛型結核菌による感染症である骨炎や全身性BCG感染症が起こることがごく稀にあります。

>生ワクチンですので、免疫が弱っている方や妊婦さんは接種することができません。

>BCGの結核以外の感染症に対する予防効果
>BCGワクチンは結核を予防するためのワクチンですが、結核以外の疾患に対する予防効果も示されています。

>小児期の呼吸器感染症や敗血症を40-50%減らすこと(Clin Infect Dis. 2015;60(11):1611.)や低出生体重児の死亡率をへらすこと(Clin Infect Dis. 2017;65(7):1183.)が示されています。

>こうした結核以外の感染症に対してなぜ予防効果があるのかは十分に解明されてはいませんが、BCGワクチンが白血球の成分の一つである単球に働きかけて自然免疫を強化するゲノム変化を起こすこと(Cell Rep. 2016 Dec 6;17(10):2562-2571.)、炎症促進性サイトカイン、特にIL-1Bの分泌を増加させること(Science. 2016 Apr 22;352(6284):aaf1098.)などによるものではないかと推測されています。

>日本ワクチン学会が見解を発表
>では、結局BCGワクチンは新型コロナを予防することはできるのでしょうか。

>結論としては「分からない」ということになります。

>新型コロナウイルス感染症は新しい感染症ですので、検証にはまだまだ時間がかかります。

>日本ワクチン学会はこうした議論を踏まえて、見解を発表しています。

>新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCGワクチンの効果に関する見解

>◯「新型コロナウイルスによる感染症に対して BCG ワクチンが有効ではないか」という仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。

>◯ BCG ワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、新型コロナウイルス感染症の発症および重症化の予防を目的とはしていない。また、主たる対象は乳幼児であり、高齢者への接種に関わる知見は十分とは言えない。

>◯ 本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児へのBCG ワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。

>出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する BCG ワクチンの効果に関する見解(日本ワクチン学会)
基本的に私もこの見解と同様の立場です。

>現時点で新型コロナを予防する目的でBCGワクチンを接種することは推奨されません。

>冒頭にご紹介した受診者には「まだ明確な予防効果は示されておらず、ましてや成人に接種するのは一般的ではない」とお話して、BCGワクチンは接種せず、海外赴任前に一般的に推奨される麻しん・風しん混合ワクチンとおたふくワクチン、水痘ワクチンを接種することにしました。

>BCGワクチンがもし本当に新型コロナの予防効果があるのであれば素晴らしいことですが、それを判断するにはまだまだ情報が足りません。

>大人がBCGワクチン接種のために病院に駆け込んで、本来BCGワクチンを接種すべき子どもたちのBCGワクチンが足りなくなることだけは防がなければなりません。

>また根拠の乏しい情報を元に「自分はBCGワクチンを接種しているから大丈夫だ」などと思わずに、手洗い、咳エチケット、そして3密を避けるといった感染予防の原則を徹底するようにしましょう。

<参考=「「BCGワクチンが新型コロナに有効」は本当か?」(Yahoo!ニュース)>
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200404-00171439/

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