
設置公開<2010年7月23日>
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<糖尿病の原因>「食べすぎ」「運動不足」ダケではない。 - シバケン
2025/12/25 (Thu) 16:08:44
ここに、遺伝的要素が加わるです。
更に、食事の仕方もあると。
>日本の成人の約5人に1人は「糖尿病」または「糖尿病予備群」だと推計されています。「生活習慣病」の代名詞というイメージもある糖尿病ですが、実は、原因の半分は生活習慣以外にあることはご存じでしょうか? 糖尿病内科医・大坂貴史氏の著書『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)より、糖尿病にまつわる“誤解”をみていきましょう。
>〈本記事の登場人物〉
>坂田加奈子さん(43歳・女性)
>1児の母。職場では課長を務めるワーキングマザー。父が糖尿病を患っていることから健康には気をつけていたが、健診でまさかの「再検査」に。内科クリニックで「OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)」を受けたところ「糖尿病」と診断を受けるも、その後専門医に診てもらったところ糖尿病ではないことが判明。内科クリニックでの“誤診”の原因は、極端な「糖質制限ダイエット」の最中にブドウ糖を摂取する検査を受けたことにあった。しかし専門医は、坂田さんが「糖尿病の一歩手前である“境界型”には該当する」と続ける。
>糖尿病になる生活習慣“以外”の原因
>「糖尿病じゃなかった!」という喜びの半面、多少なりとも糖尿病を気にかけてきた人間なので、「境界型」というワードにひっかかりを覚える。
>いわゆる“糖尿病予備群”というやつだ。薬やインスリンによる治療は必要ないとのことだが、どうすれば予備群を抜けられるのだろうと思いを巡らせていると、先生が言った。
>「糖尿病はよく知られているようで、誤解が多い疾患でもあります。坂田さんは家族歴もあるということなので、糖尿病の病態について確認しておきましょう」
>「それはありがたいです」
>「聞いたことがあるかもしれませんが、『糖尿病』という名称にも誤解を生む要因があります。なぜ、『糖尿病』と呼ばれるか知っていますか?」
>「尿に糖が増えるから……ですよね?」
>「はい。ただ、必ずとは限りません。尿糖が出ていれば糖尿病の疑いがあるので検査を受けてもらいたいですが、糖尿病の初期では尿糖が出ないケースがあります。だから、診断基準に採用されていないのです」
>「確かに。この間も採血検査だけで尿検査は受けませんでした」
>「そして、糖尿病がどんな病気かをご存じですか?」
>さすがに、それは私にも答えがわかる。
>「“血糖値が高くなる病気”だと理解しています」
>「そのとおりです。では、どうして血糖値が高くなるのでしょう?」
>「糖質の多いものをたくさん食べるから……でしょうか?」
>「それもあります。でも、食事だけが糖尿病の原因ではありません。食事や運動、睡眠などの生活習慣が影響するケースもありますが、要因の半分は遺伝的な要素や体質によるものです。だから、糖尿病が『生活習慣病』と位置づけられることも、病気に対する誤解を生じる要因だと思っています」
>「そうなんですね。食べすぎや運動不足が原因なのかと思っていました。でも、肥満だと糖尿病になりやすいんですよね?」
>「肥満だと血糖値が上がりやすいという相関関係は存在します。ただ、日本人は欧米人のような極端な肥満体型の人はほとんどいませんよね? にもかかわらず糖尿病患者の割合は多いです。専門的には“インスリン分泌能”と言いますが、日本人は血糖値が高くなったときにインスリンを分泌するパワーが欧米人に比べて小さいことが関係しています。これは人種による体質の特性です」
>甘いものを食べすぎたから糖尿病になるという、単純な話だけではないことがわかった。
>家族歴があると糖尿病リスクは「2~3倍」に
>「ちなみに血糖値が高い状態が続くと、どうなるかわかりますか?」
>「糖尿病から合併症を起こす人が出てきます……」
>「そうです。血糖値が高い状態が続くと血液循環が悪くなって、傷が治りにくくなったり、血管や神経に負担がかかったり。心臓病や脳卒中、合併症のリスクが上がります。糖尿病の3大合併症は感覚の働きに障害が出る『神経障害』や腎臓の障害『腎症』、視力障害の『網膜症』です。糖尿病が怖いと言われる理由は、こうした合併症になるリスクがあること。だから、血糖値を安定させることが大切なのです」
>バラバラだった情報が少しずつつながってきた気がする。
>「私のように家族歴があると、糖尿病のリスクは高くなりますか?」
>「そうですね。家族歴があると、男性も女性も2〜3倍、糖尿病リスクが上がるというデータがあります」
>「そうですか……。今は“境界型”でも、将来的には糖尿病になるんでしょうか。正直、40代で糖尿病の一歩手前だと言われて不安です」
>「現在、成人の5人に1人は糖尿病か、その予備群と言われています。予備群を合わせれば、その数は約2,000万人と推計されます。きちんと診断や治療を受けていない人が多いのが現状ですが、少しでも早く異変に気づいて治療を始めることが、糖尿病にならず、ひいては合併症を防ぐ大事なポイントです。
>坂田さんはすぐに医療機関を訪れて、今の体の状態がわかりました。だから、今日から血糖値を下げる方法を探っていきましょう。大丈夫ですよ!」
>〈先生からの処方箋〉
>「生活習慣病」という名称に惑わされないで! 糖尿病は体質も大きく影響する病気
>糖尿病の診断基準となる「3つ」の血糖値
>先生の力強い言葉に、固く緊張していた心身がほぐれるのを感じた。ここまできたら、この際、恥をしのんで聞いておこう。
>「先生、血糖値には空腹時血糖値とか、随時血糖値とか、ヘモグロビンA1cとかいろいろあって、どの数値に注目したらいいのかよくわかりません」
>「血糖値にはいくつかの指標があり、それぞれ異なる目的で使われます。診断は総合的に行いますが、簡単に説明しましょう」
>「ありがとうございます」
>「空腹時血糖値は、食事をとらずに8時間以上経過した状態で測る血糖値のこと。110~125は“境界型”で、126以上だと糖尿病の疑いがあります」
>「私は健康診断で118だったので、“境界型”というわけですね」
>「次に、75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間後血糖値。75gのブドウ糖を含む液体を飲んで、2時間後に測る血糖値のこと。これが200を超えると糖尿病の疑いがあります。前回の検査で坂田さんが指摘されたものですね」
>「じゃあ、随時血糖値は?」
>「随時血糖値は、特定の時間や空腹時を問わず、いつでも測ることができる血糖値です。これも200を超えると糖尿病の疑いが強くなります。これら3つの血糖値のいずれかが基準値を超えると、『糖尿病』と診断されることがあります。ただ、先ほども伝えたように基準値以上だから即、糖尿病と診断するわけではありません」
>「そうなんですね。わかりました。では、ヘモグロビンA1cは?」
>「ヘモグロビンA1cとは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたものの割合です。
>この値は、過去1~2か月の平均血糖値を反映した数値、日々の血糖値の上下にかかわらず全体の傾向を把握できるため、血糖値管理や糖尿病の診断で重視しています。6.5%以上だと糖尿病と診断される可能性が高くなるので、この数値は覚えておくといいでしょう」
>「では、4つの数値が基準を超えないようにコントロールすればいいのですね」
>「ただ血糖値は変動するもので、基準値を1超えたらダメで、1低ければ大丈夫という話ではありません。坂田さんは食後の血糖値を下げることからスタートです。それでヘモグロビンA1cは自然に下がるはずですよ」
>〈先生からの処方箋〉
>血糖値は常に変動するもの。まずは、食後の血糖値を下げることを目指す!
>※本連載は、大坂貴史氏による著書『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
>大坂 貴史
医師
医師。綾部市立病院内分泌・糖尿病内科部長、京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学講座客員講師。糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医、日本医師会認定健康スポーツ医。
京都府立医科大学卒業後、京都南病院、京都第二赤十字病院を経て、京都府立医科大学大学院博士課程で医学博士を取得。糖尿病と筋肉、糖尿病運動療法が専門。病院の外で「糖尿病で不幸になる人を減らす」活動をしている。Xでは「筋肉博士」として医療情報を発信。
<本>
血糖値は食べながら下げるのが正解
著者・大坂 貴史
出版社名・KADOKAWA
発行年月・2024年12月
「成人の5人に1人は糖尿病かその予備群」といわれている昨今。糖尿病の人の食事は「あれもガマン、これもガマン」と思われがちですが、かなり変わってきています。 最新の研究から、糖質を制限しすぎると血糖値が下がりにくくなることが明らかになっています。血糖値は、「食べながら下げる」のが正解なのです。 糖尿病専門医ならではのきめ細かい「最新の食べ方」のアドバイスを、3人の患者の実例に沿って展開。すぐできる無理ないメソッドで、糖尿病の誤解が解け、正しく健康になれる1冊です。
<参考=「糖尿病の原因は「食べすぎ」「運動不足」の生活習慣ではない!?…多くの日本人が“避けられない”糖尿病になる原因【糖尿病専門医が解説】」(TheGOLD)>
(25/04/13)
https://gentosha-go.com/articles/-/68058